ブラックボトムパイ

息子が「この前のココナッツのパイまた食べたい!」というので(めずらしくお菓子作りのリクエスト)、ちょうど生クリームも買ってあるので私も賛成、またパイを作ることにしました。

でもせっかくクリーム系のパイを作るなら、これまた以前から作りたいなと思っていたブラックボトムパイを作ることにしました。
(「おんなじ感じのパイで、チョコ味のでもいいよね!」と言ったら快諾したので。)

ブラックボトム、つまり下の部分がチョコレートの層になっているパイです。
アメリカのオールドファッションなパイですが、レシピをいろいろ見てみると、だいたいココアクラストにチョコレートカスタードを流し、その上にメレンゲをカスタードに混ぜてババロワのようにしたシフォンと呼ばれる層、上にはホイップクリーム、、というのが基本の作り方のようです。
でも私はメレンゲを加熱しないで食べることに抵抗があったので、どうにか同じ感じをメレンゲ無しでできないかなぁ、、と思っていろいろなブラックボトムパイのレシピを見ていたところ、上の白い層はホイップクリームにカスタードを混ぜたもの、というレシピを発見しました。
ディプロマットクリームにするということですね。
それを応用して、シフォンの部分はディプロマットクリームにゼラチンを混ぜてババロワのようにして作ることにしました。
トップのホイップクリームと、下のカスタードを混ぜるわけなので、手間もそんなにかかりません。

レシピをひらめいた時は我ながら止められない勢いなので、夜ご飯の後に猛然と作りました(笑)。横の子どもにはホイップした後のクリーム付き泡立て器をなめさせながら。

完成したのがこのパイです。


仕上げにココアと削ったチョコレートを散らしました。
上から、ココア&チョコ、ホイップクリーム、ディプロマットクリームのババロワ、チョコレートカスタード、ココアクラスト。


味の組み合わせはばっちりでした!
パイ生地には甘みをつけていないので、ココアのほろ苦さが上のフィリングの甘さと一緒になってちょうどいいバランス。
ババロワの層もラム酒をきかせたのでラムカスタードの味わいです。
さくさくのクラストにとろけるフィリング。
チョコレートを満喫できるパイができました。


ただ、どのフィリングももっと量があってもよかった〜。味のバランスはちょうどいいのですが、こういうパイはもっとクリーム山盛りの方がテンション上がるのです。
生クリーム1パックで作る量、、と考えて、今回は22cm型にしましたが、次回は24cmでフィリングを倍量にして作ってみようと思います。


■■Black Bottom Pie■■

■材料■ 22cmパイ皿

クラスト
 薄力粉 115g
 ココア 15g
 塩 小さじ1/4
 無塩バター 80g
 冷水 大さじ2と小さじ1〜
フィリング
 卵 1個 
 卵黄 1個
 コーンスターチ 大さじ2
 牛乳 300cc
 グラニュー糖 65g
 バニラエッセンス 適量 
 ラム酒 小さじ1

チョコレート 40g
ココア 大さじ1/2

生クリーム 200cc
グラニュー糖 15g
*ゼラチン 2g
*水 大さじ1

バターは1cm角に切って冷やしておく。オーブンは180度に予熱する。チョコレートは刻む。

■作り方■

  1. クラストを作る。フードプロセッサーに粉類を入れて撹拌し、均一に混ざったら冷えたバターを入れてガッガッとスイッチのオンオフを繰り返して混ぜる。バターが米粒大になりさらさらの状態になったら冷水を加え、撹拌して様子を見ながらすこ少しずつ水を足して、まとまってきたらスイッチを止める。手でひとまとめにし、ラップに包んで冷蔵庫に入れる。
  2. 30分以上冷やしたら打ち粉をした台に出し、型より少し大きめになるよう伸ばす。型に敷いてはみ出たふちをナイフで切り落とし、ふちをフォークの背で押し付けて模様をつける。同じ大きさの型を重ねるか、オーブンペーパーを生地の上に乗せてタルトストーンを敷き詰め、180度に予熱したオーブンで15分焼き、重しを取って5分焼く。ラックに乗せて冷ます。
  3. カスタードを作る。ボウルに卵と卵黄、コーンスターチを入れて泡立て器でよく混ぜる。鍋に牛乳とグラニュー糖を入れて中火で温め、砂糖が溶けたら卵のボウルに少しずつ加え、泡立て器でよく混ぜる。濃しながら鍋に戻し、弱火にかけて絶えず泡立て器で混ぜる。とろみがついて泡立て器の跡がつくようになったら火を止め、バニラとラム酒を加える。カスタードの半量をボウルに流してぴったりとラップを張り付けて冷ます。鍋に残ったカスタードに刻んだチョコレートを加えてよく混ぜ、パイ生地に流して表面を平らにし、ぴったりとラップを張り付けておく。
  4. ホイップクリームを作る。ボウルに生クリームとグラニュー糖を入れ、ツノがたつまで泡立てる。2/3量を冷蔵庫に入れておき、1/3量を3の冷ましたカスタードに加え、泡立て器でよく混ぜる。ゼラチンと水を合わせておき、レンジで加熱して溶かす。冷めたものをクリームのボウルに加え、氷水の入ったボウルにつけて冷やしながら混ぜる。とろみがついたら3のパイに流し、表面を平らにして冷蔵庫で冷やす。
  5. ババロワが冷えて固まったら冷やしておいたホイップクリームを乗せ、ココアをかけて削ったチョコレートを散らす。

3層なので工程が多いですが、真ん中の層はカスタードとホイップを混ぜて作るので、そんなに大変ではないと思います。
チョコレートはカカオ分55%のものを使いました。

クラストはオレオを砕いて作ってもいいと思います。その方が楽ですね。


ところで、最近の我が家の子どもたちのブームは落語。
息子は笑い上戸で面白い話が大好き、話を覚えて真似たりするのも好きなので、きっと落語に向いてる(?)だろうと思ってCD付き落語の絵本を与えたら、案の定すっかりはまっています。
すでに5話くらい丸暗記して、入浴時などに披露してくれるのですが、鉄道好きで落研。。
やっぱりそっち方面か、という想いもあったりして。
せめておしゃれなマニアに育てたいと思います。。



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コメント

  1. はじめまして♪

    以前アメリカ菓子で検索していたのがキッカケで、イクノさんのブログに辿り着きました。
    私もお菓子を作るのが大好きです。
    仕事の関係でナカナカ作る時間がないのですが。。。

    丁寧なレシピの説明・素敵な写真にうっとりしています。
    そして既に作った気になっています^^; 妄想中(笑)

    また寄らせて頂きますね!

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    返信
    1. Machikoさん

      はじめまして!
      コメントありがとうございます(^-^)
      アメリカのお菓子がお好きなんですね!お仲間がいてとっても嬉しいです。
      そして以前から見てくださっていたなんて!
      お褒めいただきどうもありがとうございます。
      忙しいとなかなかお菓子作りできませんよね。お気持ちわかります!
      私も育児の合間に隙をみてお菓子を作っている感じです(笑)
      ぜひまた遊びに来て下さいね♪

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